感染するとパソコンのファイルを開けないように改ざん・暗号化し、再び使えるようにするにはお金を払えと要求するランサムウェア(通称「身代金ウィルス」)が2017年5月12日に世界規模で発生し、各国の企業や研究機関などでも感染、10万台以上のPCの感染が確認され、日本企業の海外生産拠点なども深刻な被害はなかったものの標的とされ、国内でも大手サービスの一部の機能や企業の支店などの端末に被害が出ています。
今回のウィルスは通称「WannaCry」とも呼ばれるランサムウェアで、感染したパソコンからwindowsで構築されたファイル共有サーバ(Microsoft Windows SMB サーバー)に悪意のあるコード(プログラム)を送信し実行され、感染を拡大するとのことです
Microsoftでは既にサポートが切れたWindowsXPにもパッチを配布するなど異例の措置を講じていることから、かなり深刻な脆弱性と思われます。
「Windows XP」「Windows 8」「Windows Server 2003」向けのパッチ配布ページ
なお、ランサムウェアの主な感染経路はメールの添付ファイルですので、知らない送信者・本文の内容が簡潔すぎるもの、また大手プロバイダやウェブサービスの運営からのメールであっても送信元アドレスがyahooやGoogle等の無料アドレスや全く関係のないドメインである場合はウィルス感染を狙った迷惑メールの可能性が高いです。
メールを送信する場合は署名をつけるなどし本文や件名なしの簡略メールを常用とせず、受け取る側も疑わしい場合は電話などで当人が送信したか確認するなどしてから開くようにしてください。
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